【タミヤ 35300】 イギリス歩兵戦車 マチルダMk.Ⅲ/Ⅳ
マチルダ Mk.Ⅲ/Ⅳは、北アフリカ戦線で「砂漠の女王」の異名をとった歩兵戦車です。2ポンド戦車砲と7.92mm Besa機銃を砲塔に装備。前面装甲は75mmと重厚で、ドイツ軍の3.7cm対戦車砲PaK37で打ち抜くのはかなり接近しない限り難しかったようです。Mk.ⅢとMk.Ⅳの違いはエンジンなので、外観上は分かりにくいということになります。マチルダにはMk.Ⅰ・Mk.Ⅱ・Mk.ⅡAがあります。このMk.Ⅲ/Ⅳは、Mk.ⅡAの中のバリエーションとなります。
このキットはタミヤ1/35MMシリーズ300番目の記念作品です。アーマーモデリングなど雑誌で大きく取り上げられていたことを覚えています。後にソ連へのレンドリース版も発売しています。タミヤはMk.ⅡもMMの24番目で発売していますが、Mk.ⅡAとの外観上の大きな違いは砲塔の同軸機銃です。Mk.Ⅱはヴィッカース水冷式機銃を搭載しているので、銃身冷却装置を格納する装甲部分の出っ張りがあります。キットとして見ると、完全新規金型なので、履帯が連結式になったり、鋳造表現の質感が良かったり、ハッチのヒンジのモールドの形状が変わり細かくシャープになっていたりと、別物であることが分かります。